求償権の弁護士費用は?着手金1.1万円〜の相場を正直に比較



不倫の慰謝料を全額払い終えたあとで、「なぜ自分だけが全部払わなければならなかったのか」という思いが消えず、相手にも負担してもらいたいとお考えになる方がいます。

ただ、その段階でたいてい立ちどまるのが、弁護士費用のことです。いくらかかるのか見当がつかない、取り返せる額よりも費用のほうが高くついてしまうのではないか。そうした心配は、もっともなことだと思います。

求償権の行使を弁護士に依頼した場合、従来の着手金の相場は10万〜20万円で、回収できなかったとしても戻ってきません。当事務所の「求償リカバリー」は、この点を見直して、着手金11,000円のみで動き始められる料金体系にしています。もっとも、どちらが合うかは回収の見込み額によって変わります。

以下では、男女問題を含めた受任件数1,000件以上に対応してきた弁護士の立場から、費用の仕組みを従来型の相場と「求償リカバリー」の両面でご説明します。回収額ごとに手元にいくら残るのか、少額の回収だと割に合わないのではないか、というところまで包み隠さずお話しします。

目次

求償権の弁護士費用|従来型の相場はいくらか

一般的な法律事務所に求償権の行使を依頼した場合、費用は「着手金+成功報酬」の二段階です。着手金の目安は請求金額の8.8%、10万〜20万円前後、成功報酬は回収額の16〜20%前後が多くみられます。着手金は依頼時に先払いで、回収できなかった場合でも戻りません。

費用の種類従来型の相場(目安)注意点
着手金10万〜20万円依頼時に先払い。回収できなくても戻らない
成功報酬回収額の16〜20%回収が成功した場合のみ発生
交渉→訴訟への移行追加着手金が発生することがある事務所によって異なる

求償権は相手が負担割合を争うケースや、相手の資力が不透明なケースも多くあります。「回収できるかわからないのに10万〜20万円を先に払う」というハードルは、実際に相談を踏みとどまらせる大きな要因の一つです。

求償リカバリーの料金体系|何が違うのか

当事務所の「求償リカバリー」は、着手金を11,000円(税込)に抑え、成果が出たときに報酬をいただくリスク移転型の料金設計です。初回の内容証明郵便費用もこの11,000円に含まれており、別途の請求はありません。

費用の種類求償リカバリーの金額(税込)備考
着手金11,000円のみ内容証明費用発送費を含む
報酬金11万円+回収額の20%回収が成功した場合のみ
日当33,000円/回ほとんど発生しません(交通費込)
訴訟実費印紙代・郵券などの実費訴訟になった場合のみ別途

訴訟になっても追加の着手金はいただきません

従来型の料金体系では、交渉が決裂して訴訟に移る段階で追加着手金が発生することが少なくありません。

求償リカバリーでは、相手が期限内に支払わない場合は速やかに訴訟へ移行します。その際に着手金を追加でいただくことはありません。判決の取得から、その後の財産開示手続まで、この料金の範囲内で対応します。訴訟に必要な印紙代・郵券などの実費のみ、別途ご負担をいただきます。

回収額別シミュレーション|手元にいくら残るか

「着手金11,000円+報酬11万円+回収額の20%」で計算すると、回収額ごとに手元に残る額の目安は次のとおりです。実費(訴訟になった場合の印紙代等)は含んでおらず、いずれの金額も保証するものではありません。

回収できた額報酬金(11万+20%)着手金手元に残る額(実費除く)
50万円21万円1.1万円約27.9万円
100万円31万円1.1万円約67.9万円
150万円41万円1.1万円約107.9万円
200万円51万円1.1万円約147.9万円

回収額100万円で手元に約67.9万円、200万円で約147.9万円が残る計算です。ただし、訴訟になった場合の実費が上乗せされる点はご注意ください。

少額回収だと「割に合わない」こともあります

「少額の回収では割に合わないのでは」と気になる方もいると思います。実際、報酬には11万円の固定部分があるため、回収額が小さいケースでは、手元に残る割合がどうしても下がります。

たとえば回収額が30万円の場合、報酬は「11万円+6万円=17万円」となり、着手金と合わせると手元に残るのは10万円台になります。これでは「依頼する意味があるのか」と感じる方もいるでしょう。その感覚は正しいと思います。

回収の見込みがおおむね100万円以上あるケースが、依頼を検討する現実的な目安です。「自分のケースで、いくら戻る見込みがあるのか」「依頼する価値があるのか」。この部分を最初に正直にお伝えするのが当事務所の方針です。回収の見込みが薄ければ、その旨もはっきり申し上げます。

状況依頼の検討
回収見込みが100万円以上依頼を検討しやすい水準
回収見込みが50万〜100万円手元に残る額・実費を確認してから判断を
回収見込みが50万円未満費用対効果を慎重に確認する必要があります

よくある質問

求償権の着手金11,000円には何が含まれていますか?

初回の内容証明郵便の費用が含まれています。訴訟になった場合の印紙代・郵券などの実費は別途ご負担をいただきます。

内容証明の期限までに支払われず、訴訟になった場合の費用は?

追加の着手金は発生せず、かかるのは訴訟の印紙代・郵券等の実費のみです。判決取得後の財産開示手続まで、この料金の範囲内で対応します。

回収できなかった場合、費用はどうなりますか?

着手金11,000円のみかかります。報酬金(11万円+20%)は回収が成功した場合のみ発生します。ただし、訴訟になった場合の実費(印紙代等)は、回収の成否にかかわらずご負担いただきます。

求償権を行使できる期間に期限はありますか?

求償権の時効は、慰謝料を支払った時から5年です(民法166条1項)。「不倫がバレた時」や「示談した時」から数えるのではありません。期限が近いと感じている方は、放置せずに早めのご相談をおすすめします。

全国対応していますか?

求償リカバリーは全国対応しています。相手方の住所や依頼者の所在地にかかわらずご相談いただけます。

まとめ

費用についてお話ししてきたことを、最後にまとめます。

  • 従来型の相場は請求額の8.8%、着手金10万〜20万円+成功報酬16〜20%。着手金は先払いで、回収できなくても戻らない
  • 求償リカバリーは着手金11,000円のみ+報酬11万円+回収額の20%。訴訟になっても追加着手金は発生しない
  • 回収100万円で手元に約67.9万円、200万円で約147.9万円が残る目安(実費除く・保証ではありません)
  • 固定報酬11万円があるため、回収見込み100万円以上のケースが依頼の現実的な目安
  • 「依頼する価値があるか」の判断も含めて、初回相談で正直にお伝えします

費用の見通しがつかないまま動けずにいる方も、まずはご相談ください。「自分のケースでいくら戻る見込みがあるか」「費用に見合うか」。この2点をお伝えすることが、最初の一歩になると考えています。

この記事を監修した弁護士

小林 聖詞(こばやし さとし)/東京弁護士会(登録番号51560)

東京都港区新橋3-2-3 千代川ビル4階。男女問題を含めた依頼1,000件以上。不貞慰謝料・離婚を数多く手がけています。JADP認定メンタル心理カウンセラー・夫婦カウンセラー。

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この記事を書いた人

弁護士/心理カウンセラー/夫婦カウンセラー

法律と心、両方の視点から問題に向き合い、「本当に納得できる解決」を大切にしています。
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